事業仕分け第3弾の後半戦に当たる再仕分けの仕分け人を担当することになりました。15日から18日まで、西五反田のTOCビルを会場に議事はすべて公開され、4つの事業者によるインターネット生中継も予定されています。
(事業仕分け第3弾のHP、 http://www.shiwake.go.jpから各社の中継ページにリンクします。)
 
 再仕分けとは、過去の事業仕分けや行政事業レビューと呼ばれる各省の仕分けで対象となった事業について、過去の仕分け結果が来年度予算の概算要求にきちんと反映されているか否かを、A、B二つのチームで点検する作業です。

私が入るBチームは、長妻前厚労大臣をトップに9人の国会議員仕分け人と勝間和代さんら12人の民間仕分け人から構成されます。財務省、農水省、経産省、国交省、環境省、防衛省が所管する65の事業を取り上げる予定です。

本番に備え、10月下旬から国会の合間を縫ってほぼ連日、各省合計で100を超える問題事業について、担当者の説明を受け、資料を収集し、関係する団体や施設を視察してきました。

ここまで分かったことは、
①「廃止」「予算削減」などの仕分け結果をまったく無視するケース(正面突破型)はそれほど多くなく、
②以前の事業を名前だけ変えて生き残らせたり(偽装表示型)、
③他の事業と統合するなどしてむしろ予算を増やしたり(災転為福型)、
④来年度予算では要求せずに補正予算や政策コンテストに盛り込んだり(朝三暮四型)、
⑤仕分け判定に従うふりをしつつ何もしなかったり(面従腹背型)、

様々なテクニックを駆使して仕分けを骨抜きにするケースが多いということです。官僚の頭脳がこのような小細工のために使われるのは、税金の無駄遣いのみならず、知恵の無駄遣いでもあります。

とは言え、官僚側がなりふり構わず仕分けを骨抜きにしようとする以上、再仕分け本番でも数々の反論が予想されます。合理的で国益に資する反論には真摯に耳を傾けつつ、危機に瀕している国家財政と官僚組織の再生のため、税金と知恵の無駄遣い撲滅に全力投球します。