22日、今国会から理事を拝命した法務委員会で質疑に立ちました。これまで政務官として答弁する側に回っていたので、質問するのは昨年の衆議院解散前の通常国会以来でした。

与えられた30分の時間を使い、まず検察審査会の問題を取り上げました。

検察への信頼が揺らぐ中、民意により検察権力をチェックする検察審査会の役割は重要です。ただし、昨年から強制起訴という大きな権限が与えられ、検察審査会自身も一つの国家権力になっています。

その検察審査会の活動をチェックするため、審査会の会議録を公開してはどうかと提案しました。そうすることで、暴走の抑止力が働き、小沢さんの事件のように審査の手続きに様々な問題が指摘されることは少なくなるはずです。

次に、取調べに頼った捜査で冤罪を生み出してきた、検察権力そのものをチェックする仕組みについても提案しました。

刑事裁判で検察官が作成した供述調書の証拠能力を厳しく審査したり、勾留中の被疑者がマスコミを通じて自己の言い分を世の中に伝えたりといった方法のほか、最良の方法として、取調べの可視化(ビデオ等による録音録画)を提案しました。

そして、このような制度の法案化を担当する法務省の刑事局にも違法な取調べで刑事告発された課長が存在することを指摘し、柳田法務大臣に危機感を持ってもらいました。

今回の検察の問題は、権力のチェックを怠ると、正義のための組織ですら不正の温床になりうるという教訓をもたらすものです。私たち国会議員も国家権力の一部であり、当然ながら選挙などを通じて国民のチェックを受けています。

折しも23日の朝日新聞には、私を含む法務委員会での全質疑者に対する「質問力チェック」が写真入りで載っていました。

私に対しては、「弁護士らしく六法全書を手に『伝聞証拠は禁止の原則がある。供述調書に偏った捜査は冤罪をうむ』と検察を批判したのは説得力があった」としつつ、「法相には『最高検で検証中』とかわされた」との理由で、五段階の真ん中の評価でした。

少し辛いような気もしましたが、チェックを受けるから、反省が生まれ、改善につながります。次回はさらに上の評価を目指します。