21日と23日は、朝から夕方まで公務員制度改革法案の質疑で答弁に立ちました。私は出席していませんが22日には参考人への質疑も行われています。衆議院では既に審議時間が40時間近くになり、質問する側も答弁する側も正念場を迎えています。


    法案質疑では、毎回、野党議員から政府に対し、さまざまな資料提出の要求があります。私が一緒に仕事をしている法案の担当者たちは、極めて短期間のうちに調査を進め、要求された資料を提出しています。

     この法案は天下りを禁止したり、政治主導の幹部人事を可能にしたり、官僚側から見れば喜ばしくない内容も含みます。それだけに官僚の皆さんが昼夜を分かたず献身的に仕事をしてくれるのは有難いことです。政務官という上司の立場からすると、まじめに働く官僚が正当に評価され、定年まで安心して仕事ができる環境を作ることが大事だなとつくづく感じます。

    一方で、国民の代表である国会議員の立場では、官僚を手足のように使いつつ、真に国民に役立つ政策だけを無駄なく実行しなくてはなりません。一般の議員よりも官僚と一緒にいる時間が長いだけに、癒着や慣れ合いに陥らないよう常に気を付けています。

    法案が成立すれば、政治家の官僚人事に対する自由度が広がりますが、それに伴って責任も重くなります。人事権を持つ政治家は、「和して合せず」の精神で官僚と接することが大事ではないでしょうか。