sn380144.JPG 12日の予算委員会では、民主党の川内博史議員らが質問に立ちました。川内議員は、道路建設に要する費用と道路建設で得られる利益について、国土交通省の試算がいかにいい加減であるかを明らかにしました。

例えば、新道路完成によって乗用車による移動時間が1時間短縮された場合、ドライバーや同乗者が仕事に充てられる時間が1時間増えます。国土交通省によると、その金銭的価値は1時間で一人当たり約3000円に達するそうです。

岩手など地方では時給3000円の仕事はめったにありません。実態とかけ離れた時給を用いることで、道路建設による利益を高めに見積もって費用を上回る(=道路建設の採算が合う)ように見せかけています。道路特定財源によって道路に使えるお金が潤沢にあるために、このようないい加減な計算がまかり通るのだと思います。無駄な道路建設につながる道路特定財源を一般財源化し、真に必要な道路や福祉、教育、医療など多目的に税金を使えるようにすれば、国民全体の生活が安定し、時給も上がってくるでしょう。