酔いから覚めた財務金融委員会-与謝野新大臣に質疑
24日、財務金融委員会で与謝野大臣に質疑を行いました。本来であれば、先週、前任の中川大臣に対して質疑を行うはずでしたが、ご承知のとおり、中川氏の「酩酊記者会見」をめぐって先週の国会は混乱、財務金融委員会も担当大臣の引責辞任で審議がストップしてしまいました。
与謝野経済財政担当大臣が財務大臣、金融担当大臣も兼務することが決まり、ようやく先週末から審議が再開されましたが、まるで酔いから覚めたかのように、中川大臣の時とは委員会の雰囲気が変わりました。
まず、与謝野氏は「影の総理」と言われるだけに、報道陣が多数詰めかけるようになりました。また、野党からの質問に対し、時にユーモアを交えつつ率直な答弁をされるため、中身のある政策論争が展開されるようになりました。さらに、野党批判など政局絡みの発言がほとんどないため、与野党間でのヤジの応酬が減りました。
今回の質疑では、①「規制緩和」と「小さな政府」で弱者切捨てを進めてきた小泉構造改革の評価、②税金と社会保険料の国民負担の考え方、③財政健全化を進める上で参考とすべき指標、などを尋ねました。 ①につき、
『規制緩和で小さな政府にしていっても、強い人がもうかればトリクルダウン(滴がぽたぽた落ちること)で全体に恩恵が及ぶからいいのだ』という竹中氏らの主張は間違いだったことを認めるか
という問いに対し、
人間の社会はそんな簡単なモデルで律せられない。そういうことを主張された方はもう一度お考えになられた方がいいんじゃないか
と肯定。 ②につき、
財務省は、税金と社会保険料という国民が支払う部分だけを見て、他国と比較して国民負担が小さい(よって増税すべきだ)と言うが、国民負担を比較する際には、給付として戻ってくる分は除いて考えるべきだ。この考え方をとれば、負担も大きいが給付も大きいスウェーデンより、給付が小さい日本の方が国民負担が大きくなる(よって安易に増税はできない)」と指摘したところ、「同じ考え方で(国民に)税制抜本改革をお願いしたいというのが中期プログラムの基本的思想である」
と同調。 ③については、
財政健全化を図る上で、プライマリーバランス(PB)の黒字化という従来の政府の指標より、政府の借金がGDPの何倍なのかという指標を用いた方が適切ではないか」
と提案したのに対し、
PBは、借金のことを忘れて物事を考えるという話で、GDPとの関係で借金がどれぐらいかということの方が、日本の財政の健全性を図るメルクマールとしてはやや真に迫っているかな、と思う
と前向きな答弁。 東大野球部の大先輩である与謝野大臣とは考え方も近いのかもしれません。
財務金融委員会で何度も質疑を行ってきましたが、最も有意義な質疑でした。

