nao02101110日、民主党の緊急雇用対策本部の一員として、新宿にある東京キャリアアップハローワークを視察しました。同ハローワークは、今月2日に本格オープンし、非正規労働者等が安定した職業に就くための支援を行っています。

そのため、単に職業をあっせんするだけでなく、住む場所を確保するための支援、就職活動に必要な知識(採用面接までのノウハウ、労働法関連知識など)の伝授、各人の能力・適性に応じた職業に就くための個別指導などを行っています。

都 内と近県から一日150人程度の利用があるそうです。深井所長によると、「非正規社員を長く続けてきた人は、履歴書の書き方や面接の受け方を知らない人も 多く、これまでは正規社員になるチャンスを活かせなかった」とのこと。同ハローワークが職の安定にどれだけ貢献できるか注目されます。

一方、派遣や請負というと不安定な職業というイメージがありますが、質が高く信頼の厚い仕事であればこの不況下でも仕事を失うことはありません。

盛岡市で病院事務等の請負や派遣を行うS社では、社員教育に力を入れることで請負先や派遣先の信頼を高め、順調に業績を伸ばしているとのこと。なお、社員教育がおろそかになるため登録型派遣(派遣先での仕事が終われば派遣会社との雇用関係も切れる)は行わないそうです。

労働者派遣法の見直しが進んでいますが、派遣労働者の正規社員化の促進と派遣労働者の教育訓練の充実の両面から職の安定を図っていく必要があると感じました。