28日、来年度予算の審議に先立ち、国会では政府4演説が行われました。

 最初は麻生総理の施政方針演説。冒頭で、国外では「新しい秩序創りへの貢献」、国内では「安心と活力のある社会」を目指すとし、その方法について「私の考えをお話したい」と述べたものの、その後は当たり障りのない官僚が作った政策を棒読みするだけ。「私の考え」はどこにあるのかよく分かりませんでした。

 次に中曽根外務大臣の外交演説。「国際社会をリードする積極的・主体的な外交を展開」すると言いながら、米国追従姿勢に変わりなく、目新しいものは海賊対策ぐらいでした。

 その後、中川財務大臣の財政演説、与謝野大臣の経済演説と続きましたが、100年に1度と言う金融・経済危機に立ち向かう意気込みは感じられません。中川大臣は漢字を読み違え、与謝野大臣は原稿を読み飛ばすお粗末さでした。

  「安心と活力のある社会」を目指すのであれば、安心と活力のある演説で国民を鼓舞して欲しかったのですが、期待はずれに終わりました。