sn38028022日、菅直人本部長をはじめとする緊急雇用対策本部のメンバーで、東京都が各区と共同で設立・運営している路上生活者の社会復帰を目指すための施設の視察を行いました。

まず、千代田区にある緊急一時保護センターを訪ねました。同センターは路上生活者に1か月程度寝食の場を与え、心身の健康回復を図ってもらうための施設で、定員62名はすでに埋まっていました。

路上生活者とは言っても、利用者の過半数は路上生活期間が3か月未満です。お話させていただいた方も勤勉かつ健康そうで、なぜ路上生活者になってしまったのか不思議でした。

次に、渋谷区の自立支援センターを訪ねました。同センターは、緊急一時保護センターの利用者のうち就労に適する方が入所する施設で、原則2か月の間に職に就き、自活するための資金を蓄えてもらうことになります。

こちらも定員72名はほぼ空きがない状況ですが、8割は仕事に就いているとのことで、視察した午前11時ころは閑散としていました。

両施設とも、路上生活者のセーフティネットとして一定の役割を果たしています。しかしながら、都内に5か所ずつある同様の施設も収容能力の限界に達しているとのことであり、路上生活者を増やさないためにも雇用対策が急務です。