21日、夏の高校野球の第100回記念大会の決勝戦が行われました。かたや甲子園のお膝元の大阪府にある私立高校、そして全国から有名選手を集め、攻走守すべてにレベルの高い「エリート軍団」。対するは、人口減少が最も激しい秋田県の公立の農業高校、そして地元の無名選手が地道に練習して甲子園で花開いた「雑草軍団」という、まさに好対照のチームの対決でした。

私自身は、単に隣県のチームというだけでなく、34年前に全国ベスト4に進出した当時の同校野球部と練習試合で対戦した縁もあり、金足農業高校を応援していました。残念ながら、選手層の厚さの違いもあり、史上初の2度目の春夏連覇を目指す大阪桐蔭高校に敗れました。しかし、炎天下の下、3年生の9人だけで試合を続け、東北勢初の優勝にあと一歩まで迫った金農の頑張りには、心から拍手を送りたいと思います。

さて、政治の世界では、首相をはじめ主要国会議員が有名な政治家一族から成る自民党は、さしずめ「エリート軍団」と言えるでしょう。「地盤」「看板」「カバン」が揃い、選挙も勝つのが当たり前。これに比べると、私たち国民民主党の国会議員はまさに「雑草軍団」です。私もそうですが、政治とは縁のない世界で育ち、知名度ゼロだった無名の新人が地元の自治体議員や有権者の皆さんに支えて頂き、国会で働いています。

そんな「雑草軍団」が「エリート軍団」に勝つためにどうしたらよいか。現状を打破しようという強い向上心と、チーム一丸となって強敵に立ち向かう団結力が重要ではないかと、金農の活躍を見ていて感じました。22日から始まった国民民主党の初めての代表選挙は、現状打破と団結力向上を実現できるリーダーを選ぶチャンスです。

玉木雄一郎候補は大変優秀な政治家であり、昨年の解散総選挙以来、希望の党と国民民主党をリーダーとして引っ張ってきました。無投票再選を求める声も党内にありましたが、それではせっかくのチャンスが生かせません。代表選挙を通じ、アベノミクスの対案、党勢拡大の方策、野党協力のあり方などにつき、建設的で開かれた議論をするべきです。

この点、もう一人の津村啓介候補は日銀出身で金融と経済に明るく、岩手県が誘致に力を入れるILC(国際リニアコライダー)も議員連盟の役員として取り組んでくれました。長きにわたり同じグループで活動してきましたが、自分のことは後回しにして仲間のために積極的に働いてくれる人物です。私は、国民民主党の現状を打破し、団結力を高めるため、今回は津村氏を応援しています。ぜひ9月4日に開票が行われる国民民主党の代表選挙にご注目頂き、津村氏へのご支援をよろしくお願いいたします。