7日、希望の党の多数派と民進党が合流し、「国民民主党」が誕生しました。当初予定では、両党は昨秋の解散総選挙後、直ちに合流するはずでした。しかし、厳しい選挙結果を受けて合流の機運は失われ、党の決定により民進党から希望の党に移籍した衆院議員と、民進党に残っていた参院議員や自治体議員とは約7か月にわたり、別な党での活動を余儀なくされてきました。

「国民民主党」の誕生によって、ようやく気心の知れた仲間と一緒の党で仕事ができるようになりました。ここに至るまでの間、希望の党側の代表者として「国民民主党」の綱領や基本政策を協議し、まとめてきたこともあり、少し安堵しています。

その綱領の冒頭には、①民進党時代から掲げてきた「自由」「共生」「未来への責任」を基本理念とすること、②国民が主役の改革中道政党を創ること、③民主主義を守り、現在と未来の課題を着実に解決すること、などを書き込みました。そして、基本政策には、①子育て、仕事、人生を楽しめる共生社会を創る、②豊かで安全で持続可能な未来を築く、という二つの目標を挙げ、これに沿った政策のパッケージを示しました。

7か月前には、民進党の政調会長として当時の希望の党側と基本政策の調整を行いましたが、それに比べると今回の協議での隔たりは小さく、まとめやすかったというのが実感です。各議員から出た意見もできるだけ取り入れ、なるべく多くの議員が参加できるようにしたつもりです。にもかかわらず、実際には様々な理由から新党に参加せず、立憲民主党に移籍したり無所属の地位を選んだりする議員が両党合わせて40名を超えたことは極めて残念です。

現在「国民民主党」は国会議員が62名、衆院では野党第二党、参院ではかろうじて野党第一党としてのスタートです。8日の両院議員総会では、役員人事が発表され、私は、政調会長代行と憲法調査会長を兼務することになりました。これから多くの有権者が納得し、共感を覚える政策や法案を打ち出し、仲間を増やしていきます。

この7か月の間、予想外の事態が次々と起こりました。その都度、与えられた任務から逃げることなく、党の危機に立ち向かってきた経験は自分にとって貴重な財産です。その経験を活かし、玉木、大塚の両共同代表を先頭とする勇気と志を持つ全国の仲間と手を携え、政権交代の核となる政党を創り上げていきたいと思います。

「国民民主党」へのご支援を宜しくお願いいたします。